週報(10/31〜11/7)

・東京のメダカが減少した理由の調査。元々メダカは水田や用水路に生息の動物。都市化が1番進んでいる東京では水田はほとんどなく、用水路の水の流れが早くなるためメダカが生息できる環境では無い。

・徳島のメダカがそこまで減っていない理由の調査。徳島では都市化が進んでいるとはいえ、まだまだ水田や溜池が多いので比較的生息しやすい。さらに、とくしまビオトープという個体数が危うい動物を保護する場所を作る活動が県により進められ、地域の小学校では近場の生物を探す課外授業が行われ、地域に生きる生物について知ってもらう活動が行われている。また、キャビテーションという工事などの現場に絶滅危惧種の生息域があった場合、そこを避けて工事するか、避けずに工事する代わりに全く別の生息域を人工で作るかといった業者と県の連携も行われている。

・まだ定着していない生物のリストアップ作業中、「未定着だが危険と思われる生物リスト」を発見しました。ので、その中からさらに選び出した生物の影響予想を地図に落とし込もうと思います。しかし、生物多様性の予想は難しいので、あくまで個人の予想になってしまう点が気になります。現時点では、チョウセンイタチを選ぼうかと思っています。この種はまだ未定着ですが、九州など日本の南部に移入された個体がおり、その地域では在来種のニホンイタチに優勢を取り、山間部に追い込んでいるそうです。

・グリーンアノールという爬虫類の外来種について、地図に落とし込みました。しかし、沖縄や小笠原諸島といった日本の南に多く、全体地図で見せる意味はないかなと思うので、本土に影響する生物にするか、沖縄や小笠原諸島の細かい地域を2Dで作るか検討中です。

週報(5/28〜6/10)

1‥日本の侵略的外来種ワースト100より、類によって生物を選択

①哺乳類、アライグマ。北アメリカから日本全土が生息地。雑食性で、あらゆる分類の生物から生ゴミまで食害を与える。さらに好む生物まで情報があるので、影響が分かりやすいため選択。

②鳥類、ソウシチョウ。東北以南を生息地とする鳥類。特定生物への食害は情報としてあまりないが、ウグイス・コマドリ・メジロとの生存競争に影響を与える可能性があるという。これらは日本固有種で問題性が大きいと判断し、選択。

③爬虫類、グリーンアナール。沖縄群島・小笠原諸島を生息地とする。同じ爬虫類としてカミツキガメが全国各地に生息しているが、グリーンアナールを選択したのは、米軍物資に紛れたという侵略経路がはっきりしているのと、その貪欲な肉食性でオガサワラシジミ・オガサワラトンボ・シマアカネを壊滅させ、オガサワラトカゲの生活圏を圧迫しているという多大な影響を及ぼしていることから選択。

④両生類、ウシガエル。食用として持ち込まれ、日本全土に生息地が及び、固有種のトノサマガエル・ダルマガエルと競合し逆転してしまっていることから影響が強いと判断し選択。

⑤魚類、カダヤシ。ボウフラ駆除のため導入され、関東以南、沖 沖縄・小笠原に生息する。メダカと似た食性から競合しているが、メダカに比べ適応できる水温が広く、多産なため繁殖力も強いため、メダカを絶滅危惧種に追い込んだ原因の1つであるため選択。